8、




「今日は、飴を作ってみたんです」

そう言って出されたべっこう飴を口に含む。

望美に作ったんだろうけど、こういうものはさっさとくちに入れるに限る。

「譲、おいしいよ」

そういったのは白龍。

白龍の方を見たとき、弁慶がそちらにいるのに気がついた。

そして

「こんなところに落ちて・・・」

そう言って、弁慶の手の上に落ちている飴を奪おうとしたが・・・

「あれ?」

それは、取れなかった。

そして、弁慶にその手をさっと取られてしまう。

さん・・・見えるんですか?」

手の甲に埋まったそれはべっこう飴じゃないみたいだ。

「おいしそうなのにな」

そういうと、私がその玉が見えていることが分かったらしい。

「本当にあなたは何者なんですか?」

「え?」

さん、これは八葉と神子にしか見えてないんですよ」

譲そういわれて初めてそういえば昨日まではそんなものなかったと気がついた。

「そうなのか?昨日までは見えなかったけど、今は見えるぞ」

「本当に、どうして・・・?」

みんなが首をひねっていると、飴を食べていた白龍が口を開いた。

は、一緒にいる人の影響を受けやすいんだよ」

「は?」

白龍は、のことで知っていることを話し始めた。

は、いつも一緒にいる人の能力とかの影響を受けやすいんだ。
神子の力に影響を受けてるんだと思う」

白龍もどこまでみんな知らないのか分からないのでその時々に
のことを話すしかないらしい。

「なんで、そんな体なんだろうね」

望美は不思議がりながらもやはり便利だからよかったね、ということらしい。

ちゃんのこと、もっとわかるといいんだけど」

「ごめんね、神子。うまく言えなくて」

白龍は本当にすまなそうに言っている。

「あ、ううん。白龍は悪くないよ」

「別に、私は知らなくても・・・」

は、そんなことを言っていたが、望美はそれではきがすまないらしい。

「ううん!思いついたら教えてね、白龍!」

「うん!」