「ほんとに、こいつ前世猫だったんじゃないか?」
そう、猫のように丸くなって寝ているを突っつきながら将臣がつぶやく。
「兄さん。本人にそれ言ったら怒ると思いますよ」
即座に弟から突込みが入るが、どこ吹く風、
「だから寝てるうちに言ってんじゃねーか」
なんて頭をかいている。
「確かに、猫に似ているかもしれない・・・」
そうつぶやいた敦盛に食いついたのは、神子。
「どこら辺がですか?」
「え、あ・・・この間木に登って平気な顔して下りてきたからだが・・・」
突然自分のつぶやきに脚光を浴びせられて、敦盛はたどたどしくだが、なんとか意見を言
い終えた。
「なるほど、猫は木登りが上手ですものね」
「それに、俺と話してるときは本当に猫みたいに気まぐれだぜ?」
そういうのは、ヒノエ。
「近寄ってきたかと思うと、向こうに向く。
ま、俺はそれはそれで落としがいがあるけど」
「そんなこと言ってるから向こうに向かれるんですよ。
・ ・・でも、猫って言うのは当たってるかも知れませんね」
「そういえば、猫まんまよくないって言ってるのによく食べますよ」
譲にも心あたりがあったらしい。
「鈴でもつけとかないといけませんね」
「無理じゃないの〜。音がしても歩きまわると思うよ〜」
景時は、どうやらの散歩癖をよく思っていないらしい。
「・・・この間の猫の服、よく似合ってたよ」
白龍の一言はその場に一瞬の静けさをもたらした。
「「「確かに」」」
そうつぶやいたのは誰か・・・
外を白い猫が横切っていった。
ニャぁ